キックオフイベント オサ掘り開催!

前日の寒さを少し感じさせた3月19日(日)。養老の森今年最初のイベント「オサ掘り」が、25名の参加者のもと盛大に開催されました。

13時に茅葺古民家白想亭前広場に集合し、事務局から当日の行動予定やオサ堀りの説明を行い、その後いよいよオサ掘りをする養老の森に移動開始です。講師陣は、昆虫まめ博士認定観察会でおなじみの吉谷昭憲先生(昆虫研究家・養老の森実行委員)を中心に、樋口諒先生(神奈川県立津久井高等学校教諭)と松本祐樹先生(帝京科学大学フィールドミュージアム学芸員)、そして私守屋博文(養老の森実行委員)の4名と、養老の森実行委員の若林匡久さんと氣波達也さんも同行してくれました。

 

集合場所からは、車道をネイチャーランド・オムキャンプ場方向に歩き、途中養老の森中央口から山道に入ります。土を掘りたくてうずうずしている子どもたちをやっと解放したのが、山道に入ってすぐあった崖地です。上部には樹木が自生し、崖の上部にはそれらの根が張り、そのおかげで土が崩れない状態です。合図とともに、手にした道具で土の斜面を掘り、オサムシ探しです。倒木がある場所では、材を割り中に隠れているオサムシを探します。なかなか見つからず、見つかったムカデやヤスデの仲間に歓声をあげていましたが、実はこの場所からエサキオサムシが掘り出されていました。

 

さらに道を進んで行くと、養老の森中心部に到着します。養老先生と合流し、いかにもオサムシが隠れていそうな崖地で再チャレンジです。道沿いの木の根元や崖を登り切った斜面、倒木などを各々掘り返し、崩していきます。ここではゴミムシダマシの仲間やコメツキムシやコガネムシの幼虫、ガガンボの仲間の幼虫、ムカデやヤスデの仲間を見つけることができました。驚いたことに、冬眠中のアズマヒキガエルを掘り出したお父さんもいました。

 

 

1時間ほどのオサ掘りでしたが、落ち葉や土、倒木の感触や、香りを感じながらの素晴らしい自然体験は、泥だらけになったズボンが証明してくれていました。集合場所に戻る途中、雫カフェで体を温めてくれるトン汁をいただき、茅葺古民家に戻りました。

今回のキックオフイベントの最後は、昨年9月に実施できなかった認定証の授与式です。昆虫まめ博士認定観察会に2回参加すると「見習い昆虫まめ博士」か「師範代」、2年目にさらに2回参加すると「昆虫まめ博士」か「師範」の認定証が授与されます。今回の授与式では、見習いまめ博士が3名、まめ博士が2名、師範代が3名、師範が2名の計10名が、養老先生から認定証を授与されました。

 

認定授与式の後は、養老先生への質問コーナーとなり、将来訪れるであろう自給自足生活の必要性をお話しいただき、参加者は真剣な表情で聞き入っていました。そして最後は恒例の参加者全員での記念撮影です。

 

今年を占うキックオフイベントは、盛況な中で終了することができました。養老の森では、今後12月まで様々なイベントを計画し、多くの方の参加をお待ちしています。時には森に還り、四季の自然を体で感じ、変わりつつある森の様子を感じ、さらには自らの手で変えていくことに参画いただくことを期待しています。

<文責:守屋博文 写真:伊勢美沙子・大田昌仁・氣波達也・若林匡久>

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