2023年度 第2回昆虫まめ博士認定観察会を、7月9日(日)に開催しました。午前中には雨が降り心配しましたが、開始時間になるとその雨も止み、無事実施することができました。雨に備えて講師陣は室内での講義を準備していたのですが一安心です。
今回は8組20人という参加者でした。今回の講師陣は、吉谷昭憲先生(昆虫研究家・養老の森実行委員)を中心に、松本祐樹先生(帝京科学大学フィールドミュージアム学芸員)と樋口諒先生(神奈川県立津久井高等学校教諭)、小島珠緒先生(昆虫研究家)、そして私守屋博文(養老の森実行委員)の5名でした。観察は雨が急に降ってきてもすぐに避難できる茅葺古民家周辺で行いました。
今回は茅葺古民家を出発して雫カフェに向かって歩き始めました。古民家周辺の木々や草を見ながら、道路沿いに虫を探しながら進み、雫カフェ下の開けた場所でさらに虫探しです。木々の中の開けた場所は、そこに集まる虫たちを観察するには最高の場所です。またネムノキの枝先には花が咲き、オナガアゲハが飛来し、参加者がネットインしていました。吉谷先生は交尾中のスジグロシロチョウを捕獲し、容器の中に入れ柑橘系の香りを参加者にかいでもらっていました。
雫カフェ周辺で観察した後は古民家に戻り、畑周辺やハーブ園に足を延ばしました。大きなチョウやコウチュウなどが見つからず、参加者や講師の見つける虫は小さいものばかりです。網の中に収めた小さな虫を講師に持ち寄り、種類や説明を聞く光景があちらこちらで見られました。
終了間際に雨が降り出したため、集合場所の茅葺古民家に虫を見つけながら戻り、終了時間となりました。解散前には守屋が用意しておいたシロスジカミキリをお披露目。前日の夜、道志ベースで灯火採集をしていた参加者から譲り受けたもので、子どもだけでなく保護者の皆さんもその大きさにびっくりされていました。最後に、養老先生も来られる9月に予定されている昆虫まめ博士認定観察会をお知らせし解散となりました。
(文責・写真:守屋博文 写真:吉谷明憲、松本祐樹)