3月15日(土)午後、毎年恒例となった養老の森キックオフイベント「オサムシ堀り体験」が開催されました。
養老の森理事長養老孟司先生の声掛けにより始まった本イベント。今回は養老先生が風邪をひかれ参加いただけませんでしたが、未就学児の子どもさんも含め25名の参加者で開催されました。大田事務局長から挨拶の後、事務局からオサムシ掘りについてと日程の説明、吉谷明憲先生からはゴミムシについての説明があり、いよいよ養老の森に向けて出発です。今回の指導者は、昆虫まめ博士認定観察会でもおなじみの吉谷明憲先生(昆虫研究家・養老の森実行委員)を中心に、樋口諒先生(神奈川県立青少年センター)と小嶋珠緒先生(昆虫研究家)、若林匡久さん(養老の森実行委員)、そして私守屋博文(養老の森実行委員)の5名でしたが、終了間際に曽根洋平先生(裾野市立須山中学校教諭)と曽根綾乃先生(昆虫写真家)も駆けつけてくれました。
養老の森に向かうまでの林道や遊歩道沿いでも、崖地を掘り、倒木を崩し、様々な場所で熱心に探していきますが、なかなか目的の虫は現れません。養老の森に近づくと本格的な探索開始です。道沿いの崖地や大木の根の際、石の下などを探し、広くとらえるとオサムシの仲間であるスジアオゴミムシなどゴミムシ類が確認された他、コブハサミムシの雌と卵などを観察することが出来ました。また倒木の中からはマイマイカブリが採集され、それを見た子どもたちは我先に採集しようとなかなか戻ってきません。
後半になると空模様が怪しくなり、ついに雪が降ってきました。いつもと違ったルートで、オサ堀りをしながら集合した茅葺古民家に戻りました。解散式ではマイマイカブリをみんなでケース越しに確認し、悔しさを口にする子どもさんもいました。
大変寒い1日になり、最後は雪にも降られましたが、キックオフイベントは無事終了しました。今年も昆虫まめ博士認定観察会をはじめ各種イベントが開催されますので、お楽しみに!
(文責・写真:守屋博文 写真:吉谷明憲、若林匡久、浅子薫)