3月13日(日)の午後、養老の森キックオフイベント「水の中の生き物観察会」を開催しました。参加者は13名でしたが、歓声のあがる楽しい観察会でした。13時に茅葺古民家に集合し、網とバケツを持っていざ水辺に!まずはネイチャーランド・オムキャンプ場の入口にある小さな池をめざします。途中フクジュソウが春の訪れを告げてくれていました。
まず皆さんで観察したのが、ヤマアカガエルの卵塊です。落ち葉のたまった水の中を観察するため、そのままの形を保ちそっと水槽に移しましたが、すでにオタマジャクシになりかかっているものもいました。そのあとは各自の網を使って水の中の生き物探しです。
おもいおもいに水の中に網を入れて採取し始めてすぐに、ヤマアカガエルの親を捕獲し満足の表情。その後も追加でヤマアカガエルを確認し、さらには多くのトンボのヤゴも見つかりました。とても大きなオニヤンマのヤゴにはびっくりでしたが、他にもヤブヤンマとタカネトンボのヤゴがたくさん確認できました。
採取されたものは容器に集められ、養老の森実行委員の若林と守屋が生き物の解説。生き物はみなさんでもと居た場所に戻し、その後流れのある川に移動しました。
移動した先の川では、ハコネサンショウウオやタゴガエルを狙い採取開始です。水量は少なかったのですが、一生懸命見つけるあまり思わず長靴の中に水が入ってしまった参加者も多かったようです。残念ながら目的のものは確認できませんでしたが、春から夏にかけて羽化するカゲロウやカワゲラ、トビケラといった水生昆虫の仲間やサワガニなどを見つけることができました。
水辺での観察を終え立ち寄ったのは、3月12日グランドオープンした「雫カフェ」。今回の観察会はこの雫カフェとのコラボで、水の中で冷えた体を温めてもらうよう、豚汁とコーヒーを用意してもらいました。カフェ前に用意されたいすに座って、温かいコーヒーやココアなどをいただき、最後に豚汁です。豚汁は大人気で、お代わりのために入口に行列ができていました。
早春の養老の森はまだまだ生き物の気配を感じることのできない季節でした。しかし、水の中という普段あまり目にしない場所では、確実に春から夏に向けて生活する生き物を観察することができ、皆さんと共有することができました。
(養老の森 実行委員 守屋博文・若林匡久)