小さな祠の話し

「養老の森」 と「ネイチャーランド オム」は道志村の馬場地区にあり、

この地区には大室八幡神社があります。

8月の祭典の折には、神主が大室八幡に祝詞を上げ、

さらに神社の前を流れる道志川の対岸の山に向かい祝詞を唱えます。

対岸の山は加入道(丹沢連峰)と呼ばれ、

大室山などと共に山岳信仰の山であったようです。

その加入道山の頂上付近に古くから小さな祠があります。

その小さな祠も腐りかけたトタン屋根を残すのみだったのですが、

ある時に地元猟友会のメンバーの一人より、

この祠に「大田の親父の名前があるので息子のお前が

新しい祠を寄進したらどうか」と言われました。

この祠は「養老の森」の山頂にもあたる付近にあり、

山をつかさどる「大山祇神」を祭っているという事でもあったので、

新しい祠を寄進することにしました。

当日は、地元有志の皆さんと加入道山に向け出発しました。

登り始めは養老の森東口付近です。

 

崩れた堰堤を越えます。

綺麗な冷たい沢水が一時、暑さを忘れさせます。

 

急な山道を交代で祠を担ぎながら登ること約3時間。

 

目的地付近は、標高が約1300mです。

なだらかで地衣類の着いたブナの天然林が多く、

ミズナラ、山桜の大木などもあり、

馬酔木は大きなものから地面に低く張っているものまであります。

 

目的地に到着した後は、先ず古い祠を片付け、

土台石を直し完成しました。

 

 

塩、おさんごう(悪霊除けに撒く米)、御神酒で清め、

馬場地区並びに「養老の森」の安寧を祈願しました。

御神酒のおさがりとビールで祝いました。

冷えたビールの味は格別で、

重い思いをして持ち上げた甲斐がありました。

「養老の森」を訪れた際に機会がありましたら、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

但し、かなりハードなコースですが。

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