養老の森について

代表理事 養老孟司(東京大学名誉教授)

道志村に「養老の森」ができることになりました。
大田昌博さんの所有地です。
やがて自然の森になっていけばいいというだけで、特別のことをするつもりはありません。
ただそうはいってもよい森、悪い森があるはずで、どんな風にするのが理想的なのか、これから皆さんと一緒に勉強していきたいと思ってます。
あそこに行けば、あんな珍しい虫がたくさんいる。そうなってくれるとうれしいのですが。

※一般社団法人 養老の森は、平成29年5月1日の社員総会にて大田昌博所有の山林の購入を承認し、登記も完了しました。

養老先生の虫日記はこちらから

理念

「森に還る、街から山へ参勤交代」をテーマに、子どもも大人も自然を五感で感じることの喜びを見つけ出すこと、自然への適度な「手入れ」を実行していくことで新たな暮らしを提案します。
山村の自然は最高の教師であり、自然環境の教育から心の教育、また山村と都市との関係等社会性まで幅広く学び、答えのない様々な課題を自ら解決できるフィールドです。

活動

日本の国土の約70%は森です。

しかし今、豊かな森を支えるはずの農山村は様々な問題を抱え疲弊しきっています。そして人口の流出や農林業の衰退は日々続き、農山村は存亡の危機にあります。こんな現実を踏まえて、もう一回森の暮らしを問い直し、放棄された森や農地、暮らしを健康に育もうというのが「養老の森」です。

養老先生の提唱する「森に還る、街から山へ参勤交代」をテーマに、森の間伐や植樹、伝統的な食生活や郷土芸能の復活、昆虫や動植物の調査・保護、2拠点生活の提唱などの活動を行います。

森林整備

間伐、植林、下草刈り、山道の整備など

暮らしの場構築

伝統食の復活体験、郷土芸能の体験、山菜採り、自然エネルギーの利用、2拠点生活の提唱など

生物多様性

動植物の調査、昆虫を中心にした保護、育成など

施設

茅葺古民家「白想亭」

養老の森の活動やイベント拠点として使用する茅葺古民家「白想亭」。

養老の森10周年記念施設 

(左)シンボルツリー100年モミ近く、作業や散策の休憩に利用できる間伐材で作られた杣小屋(そまごや)。

(右)大モミジの下、イベントや舞台などに使用できるステージと丸太の観客席(間伐材)。10周年記念鼎談(養老孟司・藻谷浩介・柴咲コウ)が開催されました。動画はこちらから

理事

画像は(左)藻谷浩介理事(中央)養老孟司代表理事(右)柴咲コウ理事

代表理事養老孟司(東京大学名誉教授)
理事・事務局長大田昌博(有限会社オム代表取締役/前道志村長)
理事柴咲コウ(俳優/歌手/レトロラグワース代表)
藻谷浩介(㈱日本総合研究所主席研究員 / 地域と世界の現場探検家)

アクセス/森のマップ